【16年目の大盛り上がり!虫愛が止まらない4時間】
2025年11月に開催の、東京虫くいフェスティバルVo.9(以下、虫フェス)、たくさんの方にご来場いただきありがとうございました!
虫フェスは、記念すべき初回(2010年11月)から、今回の開催ではや16年。しばらく開催できない期間などありましたが、毎度おなじみのメンバーも変わらず活動を続けられていることを確認でき、一部同窓会的な集まりになりつつあるのを感じます。テンションが、もはやシニアモード(実際そうなんですけどね)。
初回のテーマは「昆虫料理研究家・内山昭一とその仲間たち=さまざまなアプローチで虫を楽しむ人たちによるトークショー」でした。そして16年たった今も、変わらぬコンセプトで続いています。え、進歩がない? いえいえ、ブレがないと言っていただきたい。それに、急激に変わっていった世の中に合わせ、個々のスタンスやとりくみは確実に変化しています。ネタはいつまでも尽きず、これからもきっと、続いていくでしょう。
【今回の登壇メンバー】
昆虫料理界のセンター・内山昭一さんを筆頭に、虫食い人たちが大集結。
出演メンバー(写真上段左から)

(写真上段左から)
- ビストロRIKYU
- 蜂駆除屋・ハッチー小川
- 食虫植物愛好家作家・木谷美咲
(下段左から)
- 昆虫食愛好家・ムシモアゼルギリコ(司会)
- 昆虫料理研究家・内山昭一
- 食用科学研究会&環虫社・吉田誠
- 生き物系ユーチューバー・ホモサピ
- TAKEO株式会社CSO・佐伯真二郎
- 映像作家・永井尋己 (司会)
※敬称略
このメンバーによる、怒涛の4時間越えトークショー! いつものことではありますが、濃い&詰め込み過ぎ。親子連れの姿も目立ったのは、キッズに大人気のホモサピさん効果かもしれません。
【ノスタルジック全開!「桃園会館」に帰ってきたぜ】
今回の会場は、久しぶりの桃園会館(中野区)。実はここ、記念すべき第1回虫フェスの会場だったんです。感慨深い…!
JR中野駅からすぐ、丸井の裏手にある桃園会館は、大正時代から続くという、地域の人々の集う建物です。この地域は戦火を免れたため、小さな改装を重ねつつも当時の姿を今に残す、レトロな佇まいの桃園会館。初めて利用したときは、スタッフ一同「トイレがエモい!」と、意味不明な盛り上がり方をしました。
ステージのある広間は板張りで、座布団を敷いて長机で観賞するスタイル。スタッフ皆、この雰囲気が大好きで、「また味わいたい…」と今回の利用となりました。会場の予約には、中野区区議の杉山司さんにご協力いただき、ありがとうございました(杉山さんは、初期虫フェスを取材いただいたご縁があります)。

入り口は細い路地ですが、地域の人たちが行き交う道。桃園会館の玄関前で、ハッチーさんが展示&ふれあい用の蜂の巣(中身入り)を出すと、道行人たちも興味津々に集まってきました。他の虫イベントでもよくある光景で、地域とのふれあいはいつでも楽しい。
【各出演者発表内容】
●内山昭一さん:「はじめよう!昆虫食」


トップバッターは、昆虫食界のセンター・内山昭一さん。変わらず、いや、ますます精力的に昆虫食普及活動を続けていて、本当に素晴らしい。
誰よりも長く、深く、昆虫食の世界を作り上げてきた内山さんが呼びかける「はじめよう!昆虫食」。会場に衝撃を与えました。なぜなら内山さんを筆頭に、会場のほとんどの人がすでに始めているから!笑
それでもなお初心を忘れないこの姿勢、感動しない人なんていませんよね。
●ビストロRIKYUさん:「虫っておいしいですか」

初登壇は、神奈川県藤沢市のレストラン「Bistro RIKYU」のオーナーRIKYUさん。素晴らしい発想で虫を料理する、食の挑戦者として界隈では超有名人です。
普通のレストランを運営しながら虫料理に取り組む姿勢、そして考え方を披露いただきました。外食産業における虫料理のお話には、特攻隊長的な気概を感じました! そうそう、客席にはRIKYUさん応援うちわが舞っていたのも素敵でした。
●木谷美咲さん:「ウツボカズラ飯」紀行

木谷美咲さんによるトークのテーマは「食虫植物を使った民族料理『ウツボカズラ飯』紀行」。思い出話を少々はさむと、
テーマは「食虫植物を使った民族料理『ウツボカズラ飯』紀行」。木谷さんとはスッポンと蛇を食べる会食で出会い、「虫を食べる植物を愛でるなら、虫を食べる我らとも親和性あるよね!」という謎理屈でお近づきに。笑
いろいろなイベントをご一緒してきましたが、時がたってもこうして一緒にいられるのは本当に嬉しい! 当時からお話されていた「ウツボカズラ飯」をずっと追求され、冊子まで発売されているのが素晴らしいです。

●蟲喰ロトワ氏/佐伯真二郎さん:「養殖昆虫食の未来」

アーティスティックな発信も素敵な蟲喰ロトワ氏こと、佐伯真二郎さん。虫フェスにおける存在感はトップ・オブ・トップ! 今回のテーマは「養殖昆虫食の未来」。開発&会場でも販売した「シルクソース」は、これまでにない美味しさでした。国内外の昆虫食現場で実践を重ねる佐伯さんの解像度高いトークは、いつもながらさすがとしか言いようがありません。
●吉田誠さん:「生搾り!世界の昆虫食!」

ヘボ法被(くしはらヘボ祭りで購入)にミャクミャク様の顔ハメ、そして自社(環虫社)オリジナルの虫帽子という完璧な正装で登場した吉田誠さん。
初の書籍『世界の虫を食べてみたい』(緑書房)より、「絞って食べる虫」の話を中心にお届けしました。同書は筆者も編集協力として携わった本ですが、Amazonレビューにあった「昆虫を『絞る』話がさらっとコラムに収まっているのも狂っている」というコメントが最高でした。
さて実際に、会場で「虫を絞る動画」を見た皆さまは、どう感じたでしょうか.…..?
●ホモサピさん:「香水になる虫」


野食料理系ユーチューバー・ホモサピさんは「香水になる虫」という衝撃の発見を披露。いい香りの虫は数あれど、まさかトコジラミが登場するとは…嬉しい驚き!
来場者の席にもトコジラミ入り容器が回され、皆で嗅ぎまくりました。いつものことながら、不思議な空間です。笑
●ハッチー小川さん:スズメバチのリアルトーク

TV東京系「危険生物バスターズ」でもおなじみ、スズメバチの駆除プロニキ、ハッチー小川さんも、フロアで壇上でと大活躍。変わらぬ軽快なトークとライブ感あふれる展示をありがとうございました!
【最後はプレゼントジャンケン大会で大盛り上がり!】
物販チーム&登壇者からの差し入れに加え、バグズファームさんからたくさんの虫雑貨をご提供いただきました!虫靴下や虫ポーチは、食べない派にも大人気です。

【フロアには、虫愛あふれるラインナップが登場!】
会場ではトークのほかに、物販もたっぷり楽しんでいただけるよう皆が気合を入れました。


虫料理、虫雑貨、虫ドリンク、ふれあいコーナー、冊子や書籍、雑貨各種。



やはり虫好きが集まるので、生体が一番の人気者かもしれません。ハッチー小川さんがサポートしてくれる、スズメバチのふれあい、普通ではなかなかできない体験。業務で使っている防護服(超お高い)の試着体験もありました。

吉田誠さんの新刊『世界の虫を食べてみたい』(緑書房)が、虫フェスで特別先行発売されました(現在も好評発売中!)



つい盛りだくさんにしてしまうせいもあり、なかなか定期開催が難しい東京虫くいフェスティバルですが、また機会をみて、お届けできる機会があると嬉しいです。
ご来場くださった方、お気に掛けてくださった方、ご協力・ご出演くださった方、皆さまありがとうございました!
文・ムシモアゼルギリコ
